白い犬とワルツを

白い犬とワルツを

樹木医の“私”(仲代達矢)は、ある日突然妻(藤村志保)を亡くし、悲しみにくれていたところに、突然白い犬がまるで彼を心配しているかのように現れる。白い犬を妻の化身だと信じる彼は、かつての妻との約束を果たすため、ある冒険を試みる…。
日本出版界の事件とも称されたテリー・ケイの同名ベストセラー小説を翻案映画化。原作とは異なり、犬を妻の化身と断定せず、もしかして主人公の思い込みだけではないかとも観る者に思わせるのがいい。在日韓国人問題を忍ばせているあたりも、脚本・森崎東の個性ならではだろう。監督にはこれがデビューの月野木隆があたっているが、着実な演出ぶりに好感が持てる。名優・仲代の飄々とした演技も味わい深い。(的田也寸志)

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