ニール・ヤング ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~ スペシャル・コレクターズ・エディション
ニール・ヤング ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~ スペシャル・コレクターズ・エディション
「うまく演奏して、友人たちと同じステージに立って、最高のライヴにしたい、ただそれだけだよ」コンサート前にニール・ヤングが語る。それが『Heart of Gold(邦題『ニール・ヤング ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~ スペシャル・コレクターズ・エディション』)』の中心にある。もちろん、最高のライヴだとも。ジョナサン・デミ監督と仕事をして、ヤングは珠玉の作品を作りあげた。派手なものではなく、一粒の真珠のように抑えた輝きを放つものだ。音は抑制を効かせているが、ハートは広く開かれている。もちろん、デミ(『羊たちの沈黙』でオスカー受賞。トーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス』も手がけている)も、ヤングもそれを“コンサート・フィルム”とは呼ばない。デミ監督は「夢のコンサートだ。文字通りニールが夢見たコンサートだよ」と語り、一方、ニール自身は「いくつもの層になったストーリーさ」と表現する。とにかく、このプロジェクトは2005年に形になった。ヤングが『プレーリー・ウィンド』のアルバム(素晴らしいカントリー風のアコースティックの曲が収録されている。1972年の『ハーヴェスト』に戻ったような音だ)を作り終え、ナッシュヴィルの有名なライマン・オーディトリアムで新作披露の準備を進めていた。グランド・オール・オプリーの会場でもあった場所だ。ヤングが脳動脈瘤を経験して間もなかったことが、コンサートの撮影の決断に影響したかどうかは不明だが、音楽そのものには、たしかに影響を与えているように思える。ヤングとバンド(ホーンセクション、ストリングス、そしてエミルー・ハリスを含む時には40人を越えるミュージシャンが参加したバックコーラスを加えている)は、『プレーリー・ウィンド』をそのまま演奏する。そこには心をわしづかみにされるようなとても個人的な曲が並んでいる。ゴスペル風の「ホエン・ゴッド・メイド・ミー」、葬送曲のような「ノー・ワンダー」に加えて、ヤングは死去したばかりの父についての曲(アルバム・タイトル曲)、成人したばかりの娘の歌(「ヒア・フォー・ユー」)、かつてハンク・ウィリアムズのもので今は自分が弾いているギターの歌(「ディス・オールド・ギター」)、飼い犬のことまでも(「ヒー・ワズ・ザ・キング」)歌っている。デミの監督は抑えたアコースティックの質感、豊かなバックコーラス、シンプルで品のよいメロディを伝えるのに理想的だ。こうしたフィルムで通常見られるより長くカメラをまわし、クローズアップを多用、小細工は1つもない。この至宝のDVDはディスク2でさらに価値が高まっている。さまざまなショート・フィルムと、1971年のジョニー・キャッシュ・ショーに出演した際のソロ・パフォーマンス「ダメージ・ダン」が収録されている。(Sam Graham, Amazon.com)
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