ヴェルディ作曲 歌劇《仮面舞踏会》 ザルツブルク音楽祭 1990
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ドミンゴは舞台映えし、タイトルロールのもっとも多い歌手
私事だが、全く興味のなかった私が初めて見たオペラで、以後、オペラ狂いになった記念碑的な作品。カラヤンが急死し、代演したショルティの独特で硬質、筋肉質な指揮ぶりも素晴らしかった。当時、三代テノールがブームだったが、三人の中で声質的にはドミンゴはあまり好みではなかった。しかし、実際の舞台では映えた。大柄で三人のなかではいちばん色気もあった。以後、気をつけていろんな作品を聴いたが、ドミンゴがいちばんタイトルロールが多いのに気付いた。音だけで聴く場合と映像込みで聴く場合とでは歌手の魅力も微妙に変わる。そういう意味で、ドミンゴはさすがと思わせる。この「仮面舞踏会」でもややエモーション過剰と思えるが映像付きで見るとちょうどいい。おそらく計算づくのことと思うが、この作品のドミンゴは申し分なかった。ショルティの指揮にも合っている。もう20年近く前の舞台だが、その素晴らしさは変わらない。
華やかな映像とプラシド・ドミンゴを堪能できる一枚
1990年のザルツブルク音楽祭での『仮面舞踏会』のライブ映像です。元々はカラヤンが指揮をする予定でしたが、直前に急死してしまい、ゲオルク・ショルティが指揮を担当しています。
この作品は、普段は新大陸ボストンを舞台にボストン総督リッカルドと彼が最も信頼する親友で部下である秘書レナートの妻アメーリアとの美しくも悲劇的な愛をテーマにすることが多いのですが、この映像ではヴェルディが作曲当初取り上げようとしたように、1792年にスウェーデンのストックホルムで時の国王グスタフ3世が仮面舞踏会で暗殺された事件を題材に国王(このDVDではグスターヴォ3世)とその忠臣アンカルシュトレーム伯爵(レナート)の妻アメーリアとの愛をテーマにしています。舞台が宮廷ということもあって、舞台に登場するセットは重厚で存在感のあるものになってます。登場人物達の衣装も宮廷人らしく大変豪華で目にも鮮やかです。
そしてこの華やかな舞台の主役がグスターヴォ3世を演じるプラシド・ドミンゴです。がっちりして大きな体格と威厳溢れる容姿が国王として大変はまり役です。歌唱も演技も本当に見事で彼の仕草の一つ一つが説得力があってこのオペラに厚みと説得力を与える事に成功しています。ドミンゴ以外にもアンカルシュトレーム伯を演じるレオ・ヌッチの憎しみと苦悩溢れる演技やオスカルを演じるスミ・ジョーのチャーミングで悪戯っ子な所も大変良いです。
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