1999年の夏休み

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舞台はある全寮制の学院。初夏、悠(宮島依里)が湖に飛び込んで自殺し、そして夏休み。和彦(大寶智子)、直人(中野みゆき)、則夫(水原里絵=現・深津絵理)の3人だけが家に帰らず寮に残った。悠は和彦に想いを寄せていたのだが、それを拒絶されたために自殺したのだと自分を責める和彦を、リーダー格の直人が優しく包み込む。そして下級生の則夫もまた、和彦を慕っていた。そんなある日、悠そっくりの薫(宮島依里)という転入生が彼らの前に現れた……。
萩尾望都の名作コミック『トーマの心臓』を原作に、金子修介監督が透明感あふれる映像美と演出タッチで描いた青春映画のカルト的秀作。出演者は4人だけで、しかも少女が少年を演じるという大胆なキャスティングが見事に功を奏し、より一層ファンタジックな世界観が確立されている。(的田也寸志)

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