ミーティング・ピープル・イズ・イージー

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レディオヘッドの『O・K・コンピューター』は、ロックがたどり着いたひとつの成果とも言える理想形を追求した名盤だ。そのアルバムを引っさげて行われた1997年の「O・K・コンピューター」ツアー。これは、ツアーを追ったドキュメンタリー作品である。グラント・ジー監督は、この作品でロックのスーパーグループが送る現実を赤裸々に描き出す。レディオヘッドの音楽やライヴに重点を置くよりも、彼らの生活の裏側を8ミリカメラでとらえる。荒い画像の向こう側から、バックステージでのけだるい雰囲気、単調な日々の様子が伝わってくる。3枚目のアルバムの興行的な成功により繰り返される同じ毎日。画面上に現われるインタビューの言葉。どこに行こうともバンドの姿を追うカメラ。バンドの真の姿を求めるならば、見るに値する作品だ。レディオヘッドのロックは21世紀の形だ。もうテレビが窓から投げられることはないし、M&Mを色ごとに分けることもしない。マスコミのインタビューが延々と予定されたスケジュール。休む間もなく続くツアーとリハーサル。「ノー・サプライズ」のプロモーション・ビデオの撮影では(言うまでもなく、グラント・ジーが監督している)、レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークが水に潜るシーンがある。長時間にわたった撮影中、ヨークは何度も苦しいシーンを繰り返さなければならなかった。このフィルム全編を通して、音楽的な成功を収めたバンドが自分自身であろうとする姿がとらえられている。数え切れないほどある記者会見の中で、ヨークがこう例える。「“O・K・コンピューター”は、コントロールできないすべてのものだ。」 この作品をくまなく見れば、その意味がよく分かるだろう。(Jason Verlinde, Amazon.com)

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