Miles Davis - Live in Munich
2時間以上もの音楽を収録し、その多くが名演。さらに、音楽界でも特に理解しがたいと言われる人物との長時間インタビューが見られる。本作『Miles Davis - Live in Munich』は、まさに宝物のような1枚だ。マイルス・デイヴィスが、死の3年前にあたる1988年に手がけていた音楽は、リラックスしたファンキーなもの。チャーリー・パーカーからと同じぐらい、あるいはそれ以上に、ジェームス・ブラウンから影響を受けている。また、カバー・チューンとして、シンディ・ローパー(「Time After Time」)やマイケル・ジャクソン(「Human Nature」)らの曲が取り上げられている。マイルスの輝かしいキャリア中、重要な地位を占める演奏とは言いがたくとも、また、参加ミュージシャンたちがコルトレーン、ショーター、ハンコックのような大物の域に達していなくとも(今回もっとも知名度の高いプレイヤーはサキソフォニストのケニー・ギャレットだ)、素晴らしい音楽が本作で何度か鳴らされるという事実は揺るがない。何しろ、ここで総指揮を取っていた人物は、あらゆるジャズ・ミュージシャンの指標となるべきレコードを数多く残しながらも、断固として前しか見ようとしなかった男なのだ。30分間に及ぶインタビューは興味深いが、音楽自体が充分に雄弁である。(Sam Graham, Amazon.com)
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