愛の若草物語(12)
南北戦争の頃のアメリカ。従軍牧師として戦場に赴いた父の帰りを待ちながら、貧しくも明るく暮らす個性豊かな4人姉妹がいた。しっかり者で美人、社交界を夢見るメグ。勝ち気でおてんば、小説家を目指すジョオ。内気で恥ずかしがりやだが音楽が大好きなベス。無邪気で甘えん坊、絵を描くのが得意なエイミー。そんな4人と、優しい母の生活が描かれる。ルイザ・メイ・オルコットの有名な原作をアニメ化した、1987年放送、13本目の「世界名作劇場」だ。
この原作は何度となく実写映画化されており(1994年のウィノナ・ライダー主演版を覚えている人も多いのでは)、アニメ化もこれが最初ではない。その中にあってこの「世界名作劇場」版の特徴は、全体的に明るいトーンを貫くことだろう。各キャラクターの性格もさることながら、画面の色使いもかなり意識的に明るめだ。マーチ一家は貧しい生活を強いられているし、父が重体だという知らせが来たり、ベスが病気で生死の境をさまよったり…というエピソードはあるのだが、過度に悲惨な感じがないので、安心して見ることができる。
余談だがこの作品、当初の主題歌を歌っていたのは「おニャン子クラブ」の新田恵理。おニャン子出身歌手の中でも抜きんでて「ビミョー」な歌声の持ち主だった彼女が、「名作」シリーズの主題歌を歌ったことは、ちょっとした話題(というか、議論の火種)となった。(安川正吾)
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