La Woman Live (Full Dol)
21世紀のドアーズなんて、と頭の固いファンは笑い飛ばすかもしれない。だが2度目のチャンスを信じる人々にとって、この度のコンサートは史上最高のロック・バンドのひとつが再結成され、復興したという意味で成功と言えそうだ。この102分間のギグは、2003年のワールド・ツアー期間中にテキサス州ヒューストンで行われたもので、収録状態はきわめて良好。今は亡き偉人ジム・モリソンの後任者探しは困難を極めたはずだが、イギリス人ボーカリスト、イアン・アストベリーの起用は大正解だった。彼の歌い方は、一度ならずモリソンを思い起こさせる。“トカゲ王”と呼ばれ、独特のスタイルを持っていたモリソン。アストベリーはその業績を尊重しつつ、賢明にも単純なモノマネを避けている。つまり、彼自身の声でモリソンの歌詞を歌うことによって敬愛の念を示しているのだ。演奏曲目には、ドアーズの名作アルバム『L.A. Woman』のほぼ全曲のほか、現在も色あせないヒット・チューンの数々が選ばれている。キーボーディストのレイ・マンザレクとギタリストのロビー・クリーガーは、ドアーズ・ファンのためのツアーを行うという32年来の約束を果たしたわけだ。モリソンの死で実現不可能になったと思われていただけに嬉しい。なお、ドラマーのジョン・デンズモアがソロ活動に移行してしまったため、タイ・デニスが代理を務めている。さらに、非公式メンバーとしてベーシストのアンジェロ・バーベラが参加し、アルバムのリズム・セクションを再構築。ここに見るドアーズは絶好調だ。こうなったら、否定派には悪口を言わせておけばいい。このDVDが証明しているとおり、新生ドアーズは解散したままのドアーズよりずっと素晴らしいのだから。(Jeff Shannon, Amazon.com)
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