大怪獣バラン

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日本のチベットと呼ばれる秘境・北上川上流に奉られているバラダキ様の正体は大怪獣バランであった。中生代の恐竜の生き残りであるバランは人間を襲い始める。科学者たちは自衛隊と対抗策を練る。
ムササビ状の羽根を使って空を滑走するバランのフォルムが秀逸。秘境に奉られた邪神との設定が、その凶暴な姿に宗教的な神秘性を与えており、モノクロの映像と相まって、幻想的なイメージが強調されている。
とはいえドラマ自体はいささかメリハリに欠け、演出も息切れが目立つ。それを補って余りあるのは、クライマックスに登場する羽田空港の大ミニチュアセット。バランの習性を利用した討伐作戦のプロセスを迫力ある映像で捉えているが、美術スタッフが円谷英二特技監督の指示よりも大きなセットを作ってしまい、円谷は四苦八苦しながら撮影したそうだ。(斉藤守彦)

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