ヴェルディ:歌劇《オテロ》
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買ってよかった
このディスクを買うとき、1992年のショルティとのオテロとどちらを買うか迷いましたが、現在のドミンゴの姿をオペラ舞台で見たいと思う気持ちが勝りこちらを購入しました。間違いなくドミンゴの声は衰えが感じられ、その点では92年盤のほうが良いのでしょうが、総合芸術であるオペラとしては恐ろしく完璧な演技がされているので、このオテロも歴史に残る一枚になるのは間違いないでしょう。ドミンゴに関しては、オテロを210も歌っていて、現代最高のオテロであることに間違いなく
、改めて言うまでもないので、他の共演者について述べたい。
まず、光っていたのが、イアーゴ役のレオ・ヌッチである、彼も改めて言うまでもない、ブルゾンと並ぶ現代最高のヴェルディ・バリトンだが。僕の中にイアーゴ役のイメージがなかったので、興味深かった。かれは悪、悪という役作りでなく、表情もろともオテロを追い込んでいく、いやらしい男を熱演してとても気に入った。しかし「イアーゴの信条」の後の高笑いをしなかったのは、なぜだろうか。ちょっと、楽しみにしていたので・・・。
そして、デズデーモナ役のバルバラ・フリットリがまた素晴らしい。僕はシャイー、クーラとの「道化師」で彼女のネッダを聞いていたが。映像で見るほうがさらにいいと思う。とても可憐で美しかった、もちろん歌唱のほうも言うことがなく、とくにピアニッシモの美しさは筆舌に尽くしがたく、今後に期待がますますわいた。
また、フェニーチェ歌劇場の「椿姫」公演のDVDで、テオドッシュ相手にアルフレードを歌っていたチェーザレ・カターニがカッシオ役で好演しているなど。歌手陣に不安はなかった。
初めてオテロを振ったムーティもパリ初演版で熱のこもった曲作りをしていたと思う。
しかし、デズデーモナの寝台がちゃっちいのなんのって、もう少し全体的に派手な演出でも良かったと思うが。「オテロ」というオペラを鑑賞するには最高の1枚であることには間違いない。
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