Tribute to Stevie Ray Vaughan
ミュージシャンの中でもすでに伝説と化している人物である。スティーヴィー・レイ・ヴォーンは、ブルースを世に広めた第一人者といえるだろう。1990年のライヴ終了後、ヘリコプター事故で突然その生涯を閉じた伝説のギタリストの彼の音楽にはドラマがある。ロックの炎をかき立てるのだ。だからこそ、鮮やかな色彩がきらめく彼の演奏が最も映えるのは、アリーナクラスの会場なのかもしれない。彼がブルースにささげた情熱を議論する必要はないだろう。この1996年のコンサートでは、コンテンポラリー・ブルースを築いたミュージシャンたちが、スティーヴィーへの追悼の念を込めて力強いパフォーマンスを繰り広げる。ジミ・ヘンドリックスの影響は計り知れないが、バディ・ガイやB.B.キングの功績も偉大だ。
ダブル・トラブルやティルト・ア・ワールといったスティーヴィーのバンドのバックアップを得て、バディ・ガイとB.B.キングは、スティーヴィー・レイの音楽をそのまま写し取りライヴで表現している。ボニー・レイット、エリック・クラプトン、ロバート・クレイ、ドクター・ジョン、そして故人の実兄であり、ファビュラス・サンダーバーズでギタリストとしての才能を知らしめたジミー・ヴォーンら、ロックを代表する顔ぶれが、彼らのやり方でスティーヴィーへのオマージュをささげる。つなぎの衣装にすっぽり身を包んでいようが(ガイ)、アルマーニを着こなしていようが(もちろんクラプトン)、全員がブルースという同じ土壌に立ち、ブルースという同じ言葉で語っている。スティーヴィー・レイの好みを見事に表した選曲も特出すべきだ。タフなサウンドとウィットに富んだ歌詞は、ブルースの伝統にぴったりフィットしている。コンサート映像は80分間に及ぶ。その合間に挿入されたインタビューは、短いながら真摯な心を切り取ったもので、見る物の気持ちをクライマックスに向け盛り立てる。ラストのジャムセッションは、素晴らしいミュージシャンたちによる競演。互いを高め合う演奏はライヴを締めくくるにふさわしい。(Sam Sutherland, Amazon.com)
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