マルグリットとアルマン(椿姫)

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映画のような一瞬

リストのピアノ・ソナタに乗せて、椿姫が死の間際にアルマンとの恋を回想する形でストーリーを椿姫とアルマンの2人だけに焦点を当てて紡いでいく。静かに切れ間無く流れるピアノと、幕間をギエムが椿姫を"演じる"映像で繋ぐ演出は、時間が経つのを忘れ見入ってしまう位物語に没頭させてくれる。
バレエを観るという意味では、映画的カメラワークも多く、足先まで映っていなかったり、アップが多かったりともどかしい部分も多い。しかしそれ以上にアップになった際のシルヴィ・ギエムとニコラ・ル・リッシュの表情は圧巻。椿姫とアルマンの心情が痛いほど伝わってくる構成で、バレエを見ているというよりは映画を見ている感覚に近い。31分があっという間である。
踊り本編だけでなく、舞台裏映像もたっぷり入っていて両方楽しめるので、ギエムに興味がある方やギエムファンは楽しめるのではないだろうか。(舞台裏は字幕有)
ただしヴェルディの椿姫の音楽は全く使われていないので、そちらがお好きな方は注意。また全体的にストーリーは端折り気味なので、椿姫のストーリーそのものを楽しみたい方には少し物足りないかもしれない。

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