ピーターパンの冒険(10)

ピーターパンの冒険(10)

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永遠の子ども、ピーター・パンとその仲間たちが、「ネバーランド」で繰り広げる大冒険。ディズニーのアニメ版であまりに有名なジェームズ・M・バリの原作を、それに真っ向勝負する形でアニメ化した本作は、「世界名作劇場」15作目の記念作品(1989年放送)だ。
本作を特徴づけているのは、なんと言ってもなかむらたかしが手がけたキャラクターデザインだろう。『AKIRA』の作画監督などを手がけたことでも知られている実力派アニメーターである氏は、本作で、「明らかに日本のアニメキャラ」でありながらどこかしらバタくさい、魅力的なキャラクターを作り出している。
また、当時のアニメの流行を取り入れたダイナミックな表現が多用されているのも魅力のひとつ。ピーター・パンとフック船長の対決シーンでは、なんと「巨大メカ(!?)」まで登場するから驚き。結果的に、ディズニー版の楽天的な雰囲気とはひと味もふた味も違う、日本のアニメならではの見どころのある作品に仕上がっている。
なお、「完結版」ではすべて割愛されているが、本編の後半部分は、原作とは全く離れたオリジナル「魔女ダークネス編」となる。シビアさが極まるこの後半部分には賛否両論あるが、それもまた「世界名作劇場版ピーター・パン」の個性なのだろう。(安川正吾)

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