ニューヨーク1997
ジョン・カーペンター監督が、その名を轟かせた近未来SFアクション映画。99分の上映時間を一気に駆け抜ける、贅肉をそぎ落とした展開がストイックにしてスタイリッシュ。とりわけ囚人スネーク・プリスキンに扮したカート・ラッセルのクールなキャラクターが絶賛を博し、公開後15年を経て彼を主役にした続編『エスケープ・フロム・L.A.』が製作された。
西暦1997年。犯罪者たちが跋扈する、スラムと化したニューヨーク・マンハッタン島に大統領を乗せた飛行機が墜落。無法者スネークがその救助に向かう。
SFXがらみの映像はロウ・バジェット作品ゆえに今ひとつの出来だが、カーペンター監督が手がけた音楽が荒廃したマンハッタンの雰囲気をもり立て、そこに棲息する犯罪者たちのキャラクターも出色。(斉藤守彦)
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リー・バン・クリーフが渋い
安っぽい音楽に乗せてタイトルが始まると、ちょっとワクワクします。間もなくリー・バン・クリーフが登場しますが、ピアスしたリー・バン・クリーフは渋くて格好良く、主人公のカート・ラッセルよりも存在感あります。
内容は近未来のニューヨークが刑務所になっている設定といい。タイムリミットをもうけた脱出劇といい、アーネスト・ボーグナインやハリー・ディーン・スタントンのような魅力的な囚人たちといい、いくらでも面白くなりそうな要素が満載ですが、カーペンター監督はクールな演出で徹しており、アクション・シーンでも何か冷めすぎていて、引きの撮影も多く、たとえばプロレスラー?とのリング上の対決もいまひとつ迫力がない。
B級映画の作りを意識しすぎた感もあり、結局平均点の出来で終わってしまいました。そこがカーペンター監督の魅力でもあるし、B級映画の巨匠のように言われる理由でしょうね。決してつまらない映画ではないけれど、世評の大絶賛を期待してしまうと少し肩透かしの感もあります。
魔界都市NY
この作品をベースに構想を練ったと公言しているクリエイターは結構多い。中でも日本を代表する伝奇小説家・菊地秀行氏は【魔界都市・新宿】という作品で作家デビューを果たしたのだが、後書きに『ベースはジョン・カーペンター監督のニューヨーク1997。それに自分なりのスパイスを利かせた物語を書きたかった』みたいな事を書いている。他には永井豪氏の【バイオレンス・ジャック】。ゲームでは【メタルギア・ソリッド】(こちらはスネークの名前をそのまま使ってしまった!)など様々な分野に影響を与えた作品といえる。NYを丸ごとアルカトラズ刑務所の如く外界から切り離し刑務所にしてしまった設定には驚かされる。しかもそれを違和感無く映像化したカーペンターは鬼才と呼ばれるに値する人間だ。荒廃しきったNYの映像美。夜になると地下から這い出してくる犯罪者達の描写。殺人デスマッチなど観る者の心臓を掴んで離さないノンストップデッドコースターがここにある。これを観ずしてSFは語れない。
B級の大作。ESCAPE FROM NY.
1981年製作、当時近未来の1997年が舞台。ジョンカーペンター監督作品、10年経ってこれの続編 ESCAPE FROM LAがまた カートラッセルで撮られました。囚人の収容所となったマンハッタン島に大統領専用機が墜落、恩赦と引き換えに元特殊部隊出身のスネークが救出に向かう。このようなB級映画の大家カーペンターだけあって見所満載です。カートラッセルは、勿論スターですが、余り強く見えないところが現実感を醸し出しています。リーバンクリフなども懐かしいです。あの大統領役は、大統領に見えません。
リメイク決定らしいです。
もちろん非の打ち所のない名作ですがどうやらリメイク決定らしいです。カーペンター監督では当然なくカートラッセルでもありません。監督はわかりませんがブラックホークダウンの脚本家が脚本書いてるそうです。スネーク役はジェラルドバトラーで決定だそうです。最近では300のワイルドなスパルタ王のイメージが強いので案外いいかもしれません。
貿易センタービルはなくなったけど…
カーペンターはセンスのいい人だ。
「パラダイム」の導入部とラストとなどがいい例で、SFやホラーのツボを実によく心得ている。
で、頭とシッポは上出来で、中身がバケモノと人間のかったるい鬼ごっこに過ぎない件については
…観客がいつでもトイレに行けるようにという親切心だと私は思う。
カーペンター映画は大概において、
凡庸の大鍋にキラリと光るものを何粒か加えた愛すべきB級揃いと考える訳だが
このNY1997はどうしか事か全編これツボ。トイレで用を足してくるスキがない。
「物体X」もかなり濃い映画ではあったが、あれは作り物の出来に負うものが大きい。
それに対しこちらは、「大統領が人質」「タイムリミット24時間」「世界戦争の危機」etc.
嬉しくなるような大風呂敷を惜しげもなく繰り出し、それらが見事に噛み合って
緊迫感のある骨太なドラマを生み出している。
近未来SFが好きな向きは見終わった後で必ず人に語りたくなる事請け合い。
少なくとも、ニューヨーク刑務所が全貌を現すあの衝撃のオープニングだけでも見て損はない。
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