清作の妻

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日露戦争前夜、一家の生計を支えるため、お兼(若尾文子)は60を超えた老人に囲われるが、まもなくして老人は財産の1000円をお兼に遺して他界。大金を手に入れ、お兼の母は上機嫌で村に戻るが、村人たちの目は冷ややかで、お兼は物憂い日々を過ごす。そんな中、彼女は実直な模範青年・清作(田村高廣)と相思相愛になり、周囲の反対を押しのけて結婚するが…。
増村保造監督と若尾文子の黄金コンビで贈る、情念に満ち溢れたヒロイン映画の秀作。差別や偏見、そして戦争といった逆境の中、女の愛が高まりに高まり、しかしそれゆえに常軌を逸した行動に出てしまうまでが、崇高に気高く描かれている。特に戦争と女の悲劇的関係性は、増村監督ならではのモチーフともいえるものであろう。(増當竜也)

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