ライヴ・イン・パリ

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ショー・ビジネスで一番の働き者ではないとしても、フィル・コリンズは確実にそのうちの1人といえるだろう。このほぼ90分に及ぶコンサートを観ればわかると思う。ドラム・キットの後ろに座っていようが、フロントマンとしてステージを練り歩こうが(円形ステージなので、アリーナ規模の観客をすべて盛り上げなければならない)、ヒット曲(「見つめて欲しい」「夜の囁き」「ススーディオ」など)を歌っていようが、この男は常にノンストップで動き続ける。原題のタイトル(「LIVE AND LOOSE IN PARIS」)にある“LOOSE(緩い)”は、少し誤りだといわざるをえない。コリンズの素晴らしいバンドは寸分違わずタイトで、自然なアドリブ感覚をキープした演奏も、非常に良く編成されたものなのだから。ヘヴィーなドラム、炸裂するホーン、ワールド・ミュージックの香りづけがされたコリンズのR&Bサウンドの魅力は否定しようがない。元ジェネシスの同僚で、リード・シンガーだったピーター・ガブリエルほどのチャレンジ精神やカリスマ性がコリンズの音楽にあるかどうかということも、パリの観客は全く気にする様子もない。いいショーだったよ、フィル。(Sam Graham, Amazon.com)

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